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DhoomのBaadのレビュー・感想・評価

Dhoom(2004年製作の映画)
4.8
12月にインドの歴代トップヒット映画『Dhoom:3』が「チェイス!」というタイトルで公開されるということで、待ちきれず英語・アラビア語字幕付き輸入DVD入手して見ちゃいました。

主演刑事ジャイの夫婦愛を描くセクシーなダンスシーンで始まり(演じるのはアミターブ・バッチャン御大の息子でアーイシュワーリヤ・ラーイの夫のアビシェーク・バッチャン)、ミニミニ大作戦風の強盗団、ジャイの相棒になるバイクのメカニックアリ(ヤッシュ・チョープラのご子息ウダイ様)のレースシーンと妄想シーン(美女に会うたびに結婚を妄想)。そして派手なアクションと友情。

アリが全然全くもってかっこ悪いのにヒットしてしまったのが不思議なんですが、強盗団のトップを演じるジョン・エイブラハムがとにかく素敵でした。

それにしても不思議だったのは見せ場を作るためにわざわざ捕まえられる泥棒を逃している場面が何箇所かあったこと。これ、チャンバラか歌舞伎だと思ってみないとやっぱりノリについていけないかもしれない。

シリーズ第1作目は女性キャストが地味目で、男の友情ものという仕上がりでしたが、突っ込みどころは数々あれど、登場人物のキャラが立っていて着地点がしっかりしているので安心してみていられる楽しい映画でした。

音楽が覚えやすくでダンスシーンが派手で楽しいのも売りですね。イーシャ・デーオールが盗賊団のメンバー役で出てますが、古典舞踊踊れる人なので、見てて安心感があります。ウダイとのコンビネーションも良かった。今現在二人とも引退状態なのがとても残念。

2時間9分と以外に短めですし、妄想シーンがはっきり妄想とわかるように出てくるので、インド映画の文法を知るのにもお手頃な映画です。

シリーズの中で私はこの初回作が一番好きです。

(2014/11/5 記 加筆あり)
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