2017年劇場鑑賞15作品目
独自の思想に基づいて森の中で時給自足で子供を育てあげる父親ベン。いつだって子供達の憧れのキャプテンで居続けている父親も、妻不在の悲しみや現代社会の仕組みと自身が理想とする信念のズレを心のどこかに抱え、それでも自身を信じ、前向きに逞しく生きている。
そんな家族がある旅を通じてどう変わっていくのか、、、。
予告で思っていたよりもはるかに真面目で、今の世の中や人間の在り方に対してもがっつり問題提起している。
父ベン率いる子供達の個性豊かなキャラクター達のやりとりで、思想などの難しい部分も分かりやすく説明されていたし、所々に挿入されたユーモア溢れるエピソードで全く退屈せず、あっという間の2時間。
それぞれの行動、動機の背景の説明はやや不足感があるものの、終盤は家族の在り方や親の愛、子供の愛、夫婦の愛の描き方、愛ゆえのそれぞれの葛藤に涙が止まらず、公開されたら絶対にまた観たいと思える作品だった。
森の中、アメリカ郊外、アメリカ都市部のそれぞれが放つ空気感を美しく切り取った映像、誰もが聞いたことのある楽曲がセンス良くアレンジ、挿入されそのハーモニーにもかなりアドレナリンが出た。
衣装がヘイトフル・エイトのコートニーホフマン!めちゃおしゃれでため息でました〜。
個人的にはとてもタイプな映画でした!