ダイセロス森本

はじまりへの旅のダイセロス森本のレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
5.0
家族の愛、夫婦の愛、兄弟の愛。他の人と違っても、自分は自分の道をゆく。言葉より行動。
すべてをこの映画に教えてもらった。
ただ広い森の中、鹿が出てくる。最初は「映画間違えたか?」と思うような大自然のシーン、自然の音から入る。

自分の食べ物は自分で狩る!それがこのヘンテコ家族の掟。
何か国語も喋ることができて、めちゃくちゃ勉強ができる。森の中で、大自然の中で他人と関わらないのに、政治にも詳しい。すべてはお父さんがこどもたちに教えているから。

こういう暮らしをしてみたかったなあ。と思ってしまう!これからこんな暮らしを急にさせられたら、多分1日目で死ぬ。

お母さんが死んでしまった、葬儀のために街へ出ていき、みんな困惑してしまう…という話なのは予告で知っていたけど、まさかお母さんの死因が自殺なんて。
そこだけは、どうしても変えてほしかった。
こんなに愉快な家族で、愉快な夫婦の話なのに、どうしてそんなに苦しい事情を持っているのよ…。
ただ普通に病気で、病死してしまったっていうだけで良いではないか…。

日本にはない、ホームスクール制、私はだいぶ前から賛成です。
こうやって、様々な生き方、学び方ができる国。アメリカ。
私はやっぱり、そこに憧れがある。
森の中で暮らしていても、勉強はできる。他の子より強い精神力と体力で、8歳にして政治も知っている。そんな子がきっとアメリカにはいるんだろうな。
人とのかかわりがなくなるのも不安の要素ではあるけれど、ホームスクールで家族と愛を育んでいくことが、今の世の中では必要な気がしてしまう。


すごくかわいくておかしくて、ちょっと泣けちゃう、素敵なお話でした。