Busceo

はじまりへの旅のBusceoのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
3.8
異なる価値観を二項対立させてわかりやすく資本主義・消費社会などを揶揄し、最終的には「まあ、程度問題よね」と落とすところは非常に一般的だと思うけど、そこに家父長主義からの脱却であったり喪の作業を絡めてきて深みのある話になってた。

親が子に自分の価値観や哲学を踏まえた上でプラスα超えて欲しいていう願望持つのは自然だし、教育の方法論の是非てのは結局子どもが死ぬ間際になって人生を振り返るまでわからないもんなので、あまり信念を強く持ちすぎるのも危ういよということも描かれていて、適度な不安と適度な開き直りのさじ加減が大事だよなあと思いながら観てました。これも結局程度問題か。

ポスターの雰囲気からウェス・アンダーソン的な変カワアピール映画だったらどうしようと思ったけど全然そんなことなくて良かった。そしてガンズは不意打ちだったのでかなりグッときてしまいました。
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