さまよえる電気ひよこ

はじまりへの旅のさまよえる電気ひよこのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.2
原題のCaptain Fantastic ではなぜダメだったのだろう。それで全部伝わるじゃないか。爽快なエンディングだが、この設定の問題点と破綻も描かれ、それへの回答も用意されているし、脚本演出とも2作目しっかりしている。多分に政治的な作品でもあり、それが今年のアカデミーに絡んできたというのは、政治情勢も意識してのことなんではないかなと推察。ヴィゴ・モーテンセン名演で、妻への愛と子供への愛に溢れた様に泣かされた。長男、次男の抱える葛藤が良かった。
引用が多く散りばめられ、台詞がうつくしい。いい脚本だと思う。