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はじまりへの旅のnmiのネタバレレビュー・内容・結末

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

なんの前知識も入れずに見て、想像していたものと全然違った、良い意味で。
家族とは社会の最小単位だ、と誰かが言っていたけれど、生きものとして生きることの本質やその喜びにただ純粋に従っていているのに即してあまりに社会の”普通”からかけ離れてしまった家族の話。
子育は何が正解かはわからないし、人は個人では生きてはいけない社会的動物だとしても、生きている生きていたものを食べこの世界が何でできているかを知り祝い踊り唄い無闇に信仰せず権力に屈しない生き方は、たとえ現代社会から孤立する選択であれど正しく、人間という動物として本来あるべき姿のように思えた。極端に合理的なだけで。あと、とにかく遠くの街の淡い光、朝日を浴びた母の亡骸、子どもたちの瞳がほんとうに美しかった。この子たちはきっとどこへでも生きていける。
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