ひろ

はじまりへの旅のひろのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
3.7
マット・ロスが監督・脚本を務めて製作された2016年のアメリカ映画

10年間、森でサバイバルと哲学を学びながら暮らしてきた家族が、母親の訃報を聞き、母を弔うために旅をするロード・ムービー

まず設定がユニーク
社会から逸脱した家族
能力はすごいけど社会性はない
個性を消していく現代社会に反発したかのような個性的な家族
こんなに魅力的で人間的な家族はそうはいない

ロード・ムービーは好きだ
自分が旅をしているような気分になる
普通とは違う家族
そんな家族に魅力を感じるってことは
普通ってつまらないものなのかな
やっぱりクレイジー最高!

可笑しな一家の父親ベン役がまさかのヴィゴ・モーテンセン。「ロード・オブ・ザ・リング」の面影などなく、ヒッピーのようでクレイジーな父親の喜怒哀楽に全力投球してます。一皮どころか何皮も剥けた演技。素晴らしい

邦題より原題の「キャプテン・ファンタスティック」の方が好き。厳しいけど優しいベンを表すいいタイトルだ。「はじまりへの旅」は映画を観て考えたんだろうけど、作品の答えみたいなタイトルなんだよなあ。答えなんかいらないんだよ。少なくともこの一家は答えなんか求めちゃいない
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