ragii

はじまりへの旅のragiiのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.0
現代社会に触れることなく森に住み自給自足の生活する家族
父親による訓練のもと、身体能力は一流アスリート並、6カ国の言葉を話し、長男は一流大学に全て合格できる程の教育もしている。
そんな中町で入院している母親が亡くなり、葬儀に参加し母親のある願いを叶える為に旅に出る…

なぜにロードムービーに面白い作品が多いんだろうか…。 劇中指摘される通り確かに逸脱していて、問題のある所があって、歪ではあるものの、
深い深い愛情で繋がっている家族の物語

正しいか正しくないかはわからないけど、「常識」や「普通」に囚われて時には出せない自分の望む形を貫き通した姿は清々しくて心地の良いラストシーンに繋がっています。

光の使い方と映像が素晴らしいし、父親役のヴィゴ・モーテンセンの演技が抜群でこの人の表情1つ1つにやられてしまいます。

見終わった後に余韻に浸れる良い作品です。
ragii

ragii