はじまりへの旅の法月のネタバレレビュー・内容・結末

　普通ってなんですか？

そう問われても言葉に詰まってしまうのだけれど、この一家は確かに普通ではない。ラストで再び集結する家族の姿には感動させられてしまったけど、（本当にそれでいいのかい？）って心の隅で思ってしまう自分は、やっぱり常識という枠から抜けられない人間なんだな......

（ラスト、あのままあてのない旅へと向かうベン。
そして数年後、それぞれの道へと歩き出した子供たちと再会するベン）
これが、自分が望む結末でした。

ベンの最後の決断は、握手して別れた義父を裏切る行為だと思う。
だから、心から応援はできない。
（グランパ、めっちゃ良いひとやし( ｀ー´)ノ）
次男の突然の心変わりも、納得しきれないものだった。

彼らの生き方が間違ってるなんて決して言えないし、言う気もないけれど、子供たちには自分の生き方は自分で選べるよう、なるべくニュートラルな視点で育てるのが吉だよな、ってのが正直な感想です。