ゴロゴロゴロー

はじまりへの旅のゴロゴロゴローのネタバレレビュー・内容・結末

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

シガーロスが冒頭とラストで流れる、、はじまりへの旅は、出発点と着地点が同じようで、違う、けど根幹は変わらない、、確か宮台真二の映画評論だったか、異世界(この映画の場合は、人間社会)を経験して、もとの世界に帰るが、その世界は同じようでいて以前とは違う、、経験によって、元の世界の捉え方が変わる、、着地点が変わる、、ヴィゴモーテンセンは世代的にロードオブザリングくらいから認知し始めた俳優だが、今回もすごくよかった、、子供たちが祖父宅に引き取られる展開から、結局父親のもとに戻ってくるわけだが、そのシーンにおいて、唐突に半ば恣意的に描かれるところに、逆にこの映画のもつ優しさを感じる、、ラストカットの手持ちカメラによる長回しも登場人物たちの機微を描く余韻として、演出として成功している、、