まいたけ

はじまりへの旅のまいたけのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
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例えば、銀行に預けても利子もつかないとか言われて、投資信託やiDeco(あってるでしょうか)についての本を買ってきたり、世の中のことがわかったつもりで何十年も先のことを考えたりすることがあります…一方、毎日の暮らしの中には仕組みもわからないままなんの疑問も持たずにただただそういうものだ、と気に留めずに過ごしている時間のなんと多いことか。

映画では、結果お父さんは現実と向き合ってある意味コミットするわけですが(この手のお話は最初からどう現実と向き合うのか、を最初からアタマにおいて観てるところもありますが…)、この生活が是か非か、ありかなしか、ではなくて、現状を当たり前だと思っちゃったり、なんとなくこんなもん、て思ってしまってるんちゃう? て思わせてくれるところに、この映画に感謝です。とか言うと大げさか。

ともかく家族がそれぞれ向き合っていて、自給自足に近いこういう生活ってみんなどこかで憧れていて、でも現実的にはなかなかできなくて…というもので、まさにキャプテンさながらに、ファンタスティックな生活をしているからこんな原題なのかな。
とにかく歴史で習った名著くらいは、あとノームチョムスキーを読んでから死にたいものです。
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