のんまる

はじまりへの旅ののんまるのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.5
森の中で野生的に育った6人の子どもたち。本を読んで知識だけは一人前に備えている彼らだけど、彼らが持っているのはサバイバル能力と本で得た知識だけ。人としての常識を知らない彼らは大人になっても社会に適応する人間にはなれない。


主人公視点で観てるから見方が偏ってることに途中まで気づかなくて、終盤妻のお父さんに「児童虐待」と言葉をぶつけられて初めて彼が子どもたちにしていることの深刻さに気づいた。奥さんの夢を見るのも主人公だけの目線であり、ほんとに奥さんが思っていたことはわからない。


純粋な気持ちで、子どものためになると思っていたことは行き過ぎた思考に変わりエゴに。

「良くなると信じていた」
本音を吐露する場面胸が締め付けられた。

一番好きなのは火葬のシーン。
俺の全部は君のものみたいなことを言うセリフめちゃくちゃ好きだった。

あと、髭剃ったら異常にイケメンなおじさんが出てきたことにも驚き。
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