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はじまりへの旅のyukoのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.0
普通ってなーにー

食料はスーパーで買い、テレビやゲームが家にあり、スナック菓子を買い、学校に行く、そういう"普通"を一切しない家族。文明の利器が発達した現在で、狩りで食料調達したり、兄弟で戦う練習をしたり、ダッシュで山を駆け上がったり、雨の日に断崖絶壁を登ったり。子供たちはみんなたくさんの本を読み父親から勉強を学び、とてつもなく頭が良く、強靭な体をもっている。

ポスターだけだとコメディ寄りなのかと思ってたけど、かなりしっかりした内容だった。

父親は森で生活することが正しいと信じていたし、きっと本当に母親の病気が治るとも思っていた。子供達にとっても、森での生活が最善と考えていたんだろうし、あれだけ頭が良ければ、学校なんて行く必要ないと思うのもわかる。子供達だって、幸せだったと思う。でも、それはそこしか知らないからだと思う。子供にとっての普通って、やっぱり育ってきた環境だったり、親の思想が大きく関係してると思う。でもそんな状況の中でも、長男は「本で学んだこと以外は何も知らない。僕たちは変人だ。」と言えたのが凄いって思った。6ヶ国語も話せて、本だけで一流大学に全て受かるような頭があるのに、知らないことばかりだって言えるのも、大学に行きたいって言えるのも凄いし素敵だと思った。次男も「母親が死んだのは父親のせいだ!」って反抗したり少しずつ「本当にこれでいいのか」って思う気持ちが生まれ始めて。

父親も「間違っていた」って認めるの、すんごい勇気がいったと思う。今までそれだけを信じて、絶対間違っていないと思って、森の中で隔離して暮らしてきて、だけどやっぱり子供に怪我をさせてしまったり、色々と葛藤もあったんだろうなー。

なんかうまくまとめきらんけど、実際に医療を否定したり、物理主義の世の中にNOを言う人もいたり、いろんな人がいると思う。それはごく当たり前のことだし、自分がどう生きるかはその人の自由だと思う。ただ、子供にどう生きさせるかっていうのはやっぱり難しくて、自分が正義だと信じる道だけを教える方法もあるだろうし、数多くの選択があるということを伝える方法もあるんだと思う。

個人的な感想としては、この映画の最後はとてもいい終わり方だったと思う。学校に行ってきっと周りのレベルの低さに気付いたとしても、学校に行くことでしか学べない何かを得られると信じたいと思ったー!!

なんか無駄に長くなったな。笑

てかヴィゴ様ってイースタンプロミスでも逸物を出されてた気がするんだけど、この映画でも突然出てきてビックリした。