"信念"と"現実"の狭間で。
カラフルで小洒落たポスター画像に"ふつうって何ですか?"のキャッチフレーズ。
オシャンな世界観でお送りする、ヘンテコ家族のコメディロードムービー🚌
ではございませんで。
その感覚で食いつくと、「...あれ?こういう感じね?」と途中でギアチェンしないと置いてけぼりになる映画です。
世間と断絶されたベン一家。
アスリート並みの身体能力、サバイバル能力を持ち合わせ、言語と哲学に関しても圧倒的知力を誇る📚
そんな家族が母の死をキッカケに、資本主義の消費社会の現実と交わる。
あり得ない異質現実を目の当たりにするも、自らがマイノリティである事に気付き始める子供達。
そしてパパもまた、信念だけでは守れない事象を突きつけられる👨
正しかったものが正しいとされない世界。
主に教育というカテゴリーにおける信念と現実の狭間に、普遍的な論点が見えてくる。"普通とは何か"
それぞれの正義を兼ねた信念。
そこから思想と行動が生まれ、共有し合う者の間に愛と絆が生まれる。
一方で信念が成り立つ根本は、それの対になるもの、そうでないものがあるから。
ぶつかろう。
凝り固め、排他し、大事に持ってても仕方ない。
信念を曲げることは必ずしも敗北でもないし、妥協でもない。進化にだってなり得る。
現実世界に必死にぶつかってきた信念が、今の世界を作り、後に続く者を生む。
極端な世界に見る、普遍の議題。
普通なんてない。
対社会に。対会社に。対友達に。対親に。
いざ、ぶつかり稽古。