とても面白く、深く考えさせられる作品でした。
父親の育て方が子供たちの事を考えての、愛情からのものなので観ていて、複雑でした。社会から完璧に離れての生活。何が人間として、親として正しいのかと考えさせられる作品でした。全てにおいて賛同はできないが、こういう生き方を求める父親がどんどん突っ走ってしまう姿は実際にある。一方的な考え方や価値観を押し付ける父に育てられた為、映画のように子供達の事を考えた上での反対意見を言う親戚や自分の意見を言える環境にいる子供達、そして父親の最終的な結論が羨ましいと感じました。
学校では物事を深く考えないで教育される事が多く、ただ覚えるだけで、自らの頭で考え、自分の言葉で説明できるという子供達の設定も素晴らしかったです。親としての責任についても悩む中、この作品を観る事ができて良かったです。
欧米ではゴミ問題、地球温暖化や環境問題などが大きなテーマになり、それに対して危機感を感じ、生活パターンを見直している人も多くいる中、物に溢れ、買っては捨てと環境問題に無関心な物欲が止まらないという人も多く、この映画に出て来るコメントなども興味深かったです。
きっと、観る人によって様々な感じ方、考え方がある作品だと思いますが観る価値はあります。我が家は家族全員で観ましたが是非、ご家族で観て欲しい作品です。
