すぎ

はじまりへの旅のすぎのネタバレレビュー・内容・結末

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

社会との関係を断ち森の中で肉体的、精神的に英才教育をしていた家族が社会と関わり始める話。

あの父親の教育方針には賛否両論あると思うけど個人的に良い意味で衝撃的だった。
もちろんスーパーで万引きさせることや小さい子供に崖登りさせることはあり得ないけど参考になることはたくさんあった。

1. “interesting” 禁止。具体的にどう感じたのか説明させる。

2. 異論があれば述べさせる。みんなが納得すれば受け入れる。

3. 子供に嘘はつかない。全て話す。


従兄弟家族との比較のシーンは、消費社会の問題点が強調されていて耳が痛くなる思いだった。あの家族の子供たちは無知で何も考えずに生きるゲームの奴隷として描かれていたが、実際どれくらいの子供たちが同じ状況なのだろうか。
スマホやSNSが普及した現代ではこの問題はより深刻だと思う。
妹夫婦との口論ではでは100%父親に共感した。

義父との口論以降は父親の問題点が指摘されている。
本の世界しか知らないから社会を知れない。社会で生きていけない。恋愛ができない。危険すぎる。自由がない。

どちらが優れていると一概には言えないがラストの家族の暮らしはすごく理想的に見えた。


ひげ剃ったヴィゴ・モーテンセンがカッコ良すぎて笑った。
すぎ

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