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はじまりへの旅のkirakirahikaruのネタバレレビュー・内容・結末

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

幸せですか。
自分の人生に満足してますか。

この問いに、はい、もちろん!って即答できる人が、どれくらいいるだろう。

この現代社会の、
経済至上主義、物質社会、格差社会、さまざまな情報操作。いい人間を作ってくれてるとは言いがたい学校教育や社会の風潮。
体にいいとは思えない不自然なものにまみれてかえって地球の環境や心身を壊すような食、農、などなどなど、、、
結果、こんなあらゆる病気やストレスフルな人がいっぱいの社会。
私自身、今の社会の、主流には乗りたくない。
(ひどいことばかり羅列してるかもだけど、でも事実だと思ってる、そしてもちろん、すべてがおかしいとは思ってないよ)

だけど、だからといって、山にこもって全く社会から断絶させ、社会を敵視していたら、社会に適応できず葛藤する。

人間は、他者と共存してわかりあうことを喜びとして生きているのだと思うから。
そして、たまには、映画を見たり、ジャンクフードを食べたり、好きな服を買ったり、ネットで人と繋がったり、現代社会の恩恵も受けて、自分の人生を幸せで楽しくするために、今あるものは、人生壊さない程度に、楽しむスパイスみたいなものとして、バランスよく利用したらいいのではないかな。

too much やりすぎた
と言ってたけど、そうなんだよね、多分あれは、マイノリティの極み。極端すぎ。
でも、頑なになったら、ああなっちゃう恐れは誰にもあるなあ、と思う。

この世界、理不尽でおかしいことはいっぱいある。何にも考えないで洗脳されてたら、自分らしく生きられないし、病気のオンパレード。だけど、そのおかしな世界で生きていくしかないのだから、いろんな人がいて、いろんな考え方があることを知り、その中で、互いを尊重し、まわりと調和しながら、でも、自分のブレない意思を持って、できるだけ個性を出しつつ、自分を守りながら生きていく、みたいにして、世の中を渡っていくしかないのだろう。
そうして、おかしな世界を少しでもおかしくなくするために、自分の持つ個性や才能を活かして、それぞれ違う人々が皆幸せに、平和的に生きられるためにはどうしたらいいかを考えて、実践すること、それがこの地球に生まれた役割なのかな、と思う。それこそが、幸せということなのかな、と。

子どもの頃に触れた思想や環境は、アイデンティティの基礎みたいなものになるから、何を見て聞くかは大切。
だけど、親の思想を正しいものとして押しつけるように教えることではなくて、どういう人生を歩むことが、自分も周りの人も幸せにできるか、自分で考えてできるようにすることが大切ということかな。時代も変わっていくしね。

子どもそれぞれを尊重すること。
だけど、社会にはルールがあるし、個性を出すこととまわりと調和することの、いいバランスを保てること、それを自分の頭でできるように手助けすること。
でもって、その結果、子どもがどんな人生を選ぼうと、失敗だってすることもあるだろうし、だけどそれも、自分で選んだ結果である、と、自己責任として生きていけること。

マイノリティ側の究極を描いているように見えたけど、マジョリティ側の究極なんて、もっとたくさんいるんじゃないかな。

まあ、それも、その人の選んだ人生か。
私もかつてはおかしな世界に染まって生きていたし、そこでの経験から学んだことはたくさんあり、だから今がある。人のことあれこれ言えないし、言ってる暇もない。
だけど、自分もみんなも、幸せに生きていける世界がいい。
とにかく、私の幸せを生きていくことに集中しよう。結局それが、みんなが生きやすく幸せになれる近道だと思うから。
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