このレビューはネタバレを含みます
子供二人は階段で降りて行った。
父親はエレベーターで降りて行った。
一階には父親が先に着いた。
子供二人は降りてこなかった。
とあるマンションで起きた、子供失踪事件を描くミステリー。
父親が声をかけても返事はなく、持たせた携帯電話に電話しても不通。一部屋ずつ周り、住人に聞いても「見てない」の返答ばかり。一体子供たちはどこに消えたのか……?
もしかして、サノスの指パッチンのタイミングだった? あるいは別の宇宙に行っちゃった? なんてのは冗談半分だけど、途中まではそれこそ超常現象の可能性も否定できないストーリー展開。その前半の真相が闇の中状態がピークだった。後半は微妙。結局そういうことだったのかという真相。ラストにもう一捻りあるんだけど、そのためにそこまでする? と、驚きというよりは呆れてしまった。
いや、それ以前に、そもそもあの時、父親が子供二人と一緒に下に降りていたら成立しないんだよな、これ。別行動はあくまで偶然。その偶然の上で成り立ってるという時点ですでに無理がある。
その他にも、振り返ってみると結構粗がある映画だったな。
