matsukawa

クリード チャンプを継ぐ男のmatsukawaのレビュー・感想・評価

5.0
これは凄い。
ロッキーの語り直しではなく、新しい時代の新しい物語を、新鮮な筆致で描く「新しい」映画だ。
奇しくもフォースの覚醒と同じ志で作られているが、驚きはこちらの方が大きかった。
見事に「今」の映画であり、新世代へのエールとして最高の作品でありつつ、ロッキー・バルボアの晩年映画としても最上級なのには本当に驚く。
ロッキーとアドニスの関係性がとても現代的であり、語り口も「今」感が強いのに、ロッキー1作目に漂っていたあの空気感が蘇る瞬間も多々あるのは、どんなマジックなのか。
思えばロッキーという映画はとても個人的で小さなお話で、だからこそ心の深いところに入ってきて、40年近く経った今も色褪せないのだと思うけど、そういう重要な点は今作もしっかりと踏襲している。

ボクシングシーンの演出は本当に鮮やかで素晴らしく、作品の鼓動と見事に一致している。

そして、ロッキーの佇まい。もはやスタローンではなく、ロッキー本人にしか見えません。

涙腺を刺激するシーンは多いですが、それよりも映画自体が存在として丸ごと感動的なのだと思います。