ヤックル

クリード チャンプを継ぐ男のヤックルのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まず最初に宣言しておきますが『ロッキー』シリーズは一作も観ていません。
なので、この映画で重要な役割を担っているロッキーやアポロにどういうことがあったのかは詳しくは知りません。
知っているのはあの有名なテーマ曲と、予告で出てきた情報程度の人間です。
そのためこの映画は完全にアドニス視点で観ており、ロッキーの新章と言うよりはアドニスと言う新たな伝説の誕生譚として観ています。
もちろんロッキーと言う伝説的なシリーズへの敬意と思しきところは随所に感じますが、それは奇しくも主人公がロッキー達が歩んできた歴史のディテールを伝聞で知っていくのと同じ体験が出来たように感じたことも余計にアドニス視点に立ってこの映画を観た要因だったと思います。
とは言えクライマックスで流れるロッキーのテーマソングはさすがにそれまで積み上げてきたものとは比較にならないほどの涙腺決壊力がありましたけど(笑)
その試合の結末も本当に素晴らしく、対戦相手がクリードを認め「次のチャンプはお前だ」と言うあのセリフでさらに涙腺決壊。
あんな野蛮な奴だったのに最後の最後であんあスポーツマンシップ見せられてしまっては泣くしかありませんでした。

それにロッキー以外のアドニスを支える人々も素晴らしかった。
特に絶縁を叩きつけたけどそれでもテレビで見守る義母、進行性の難聴を持ちながらも音楽を続け、アドニスを勇気づける彼女と言った女性陣が素晴らしく、彼女らの言動にも泣かされてしまいました。
もちろん言うまでもなくロッキーも素晴らしかったです。

あと印象に残っているのは随所で効果的に使われたロングテイクで、特に中盤のエキシビジョンマッチは圧巻の一言。
ボクシングの試合だけでも気持ちが上がるのに、それをロングテイクでやられてしまっては長回し好きとしてはもうたまりませんでした。