ふに

クリード チャンプを継ぐ男のふにのレビュー・感想・評価

5.0
アポロには実は息子がいて、その息子をロッキーがトレーナーとして育てる…。初めてこのストーリーを聞いた時は「なんだそれ?」と思ったし、はっきり言って鼻で笑ってしまった。「おいおい…、『ロッキー ザ・ファイナル』でシリーズの有終の美を飾ったのに大丈夫かよ…」と。

本当に、スタローンには謝罪したい。そして、この勇敢な偉業を成し遂げた俊英ライアン・クーグラーには心からの拍手を送りたい。もう、めちゃめちゃ素晴らしかったです。

あらゆる点で『ロッキー』シリーズを継承しつつ、そのひとつひとつがリスペクトに溢れている。その上、強力な形でシリーズを更新している。こんなに素晴らしい続編はかつてあっただろうか?

まさか、2016年に新しい『ロッキー』である『クリード』に泣かされるとは!本当に新鮮な驚きだった。2016年始まって早々、今年のベスト3に入る映画を観てしまった。否、人生ベスト10級である。

早く、この続きが観たい!

【追記1】4回泣きました。ハンカチ必須!

あと、『ロッキー ザ・ファイナル』を観たのは中学生の頃で、その当時はいまいちピンとこなかった。で、つい最近見返して、素晴らしい傑作だと思った。当時は分からなかった「時間の重み」をまざまざと感じたからだ。

ところで『ロッキー』って、バカな特訓シーンがクローズアップされがちですが、実はかなり複雑な映画だと思う。1やファイナルは観るたびに印象が変わるし、これからも見返していくだろう。もちろん本作も。3のアポロとのランニングシーンはそこだけYouTubeでリピートしてるが笑

今回の『クリード』は主人公と同じような年齢で、かつ老いたロッキーの複雑なキャラクターも少しは理解できたので、色々と感慨深かった。

『スターウォーズ』ファンとかと比べると珍しいかもしれませんが、僕は一番好きな映画は『ロッキー』で、これまで何度も観てきた。監督のライアン・クーグラーと同じく、まさに『ロッキー』と一緒に成長してきたと思う。

とかいろいろ思い入れがあって、現代的にアップデートされた『クリード』はマジで最高の映画でした。

【追記2】芝山幹郎の言うようにストーリーは「古典的な語り」なのだが、それだけに胸を打つものがある。2.3.4.5が失っていたものをファイナルが取り戻したように、本作も1の魂を受け継いでる。それも強力に進化した形で。