TAKU

クリード チャンプを継ぐ男のTAKUのレビュー・感想・評価

4.5
自分探しのような映画だった。伝説のボクサーだったアポロの遺伝子と才能を引き継いでいながらも、父を知らずに育った主人公アドニス。証券会社での出世コースの道を捨て、亡き父と伝説的な戦いを繰り広げたロッキーに弟子入りする。ロッキーに父親像を重ねるアドニスは、トレーニングでボクサーとして人間として成長を遂げていく。クライマックスの試合で、彼は父アポロのスター&ストライプス模様のボクサーパンツを履く。パンツには死んだ母“ジョンソン”と父“クリード”のそれぞれ名字が記されている。それまでクリードの名で呼ばれるのを嫌っていた彼が、自らの血筋と向き合う場面は感動的だ。

劇中、ロッキーのメインテーマは全然流れない。定番化しちゃってるし、流したら観客が「あ、いつものやつだw」って受け取っちゃうからしょうがないかなと思ったら、クライマックスまさかの所で流れた。しかも、主人公クリードの感情とシンクロするような使い方をしているので、この時点で射精。精神的な意味であって、本当にしたわけじゃないからね。音楽監督のルートヴィッヒ・ヨーランソン、他にどんな仕事してるのかなと調べたら、HAIMのデビューアルバムをプロデュースした人だと分かって納得。そりゃ、あんな傑作手掛けた人なら良い仕事するに決まってんだろ!!