みじんコ

クリード チャンプを継ぐ男のみじんコのレビュー・感想・評価

5.0
タイトルのおかげで認知されていないのかもしれないけれど、まぎれもない、シルベスタ・スタローンの『ロッキー』シリーズ第7作。

今回はロッキーのライバルであったアポロ・クリードの遺児アドニスが、死んだ父親の後を追いボクサーへの道を歩み、そのトレーナーをロッキーが務めるという物語。

この作品、1作目が同年に公開され、2015年にシリーズリブートの7作目が公開された「スターウォーズ」と同じく、第1作目の物語を新しいキャストがなぞらえ、旧作の登場人物は新しい主人公を見守り導くという構成になっており、アメリカンニューシネマに引導を渡して、今日のハリウッドシネマの基礎を作った偉大なるマスターピース2作がまったく同じタイミングで同じ様なリブート作を作ったという合致に時代性を感じずにいられません…

そしてこの映画「クリード」の個人的評価ですが… 「最高!」としか言い様が無い!個人的には「フォースの覚醒」を超えたかも?

出会った事も無い父親アポロとの「家族の絆」をボクシングを通じて取り戻そうとするアドニスの(ロッキーとの疑似親子的な情愛)物語も感動的なのですが、家族との繋がりを無くし、世捨て人のように人生を閉じようとしていたロッキーが、新しい「ファミリー」を得て再び「戦いの日々」に身を投じようと決心する展開が、ロッキー全作に通じるテーマ「人生とは戦い続けること」を見事に体現していてやられました!!

そして試合終盤、ファイナルラウンドから試合後のインタビューに至る「お約束展開」は、もう感動の地雷原を匍匐前進するような感じで号々泣!!

かつて失敗作であるとファンから酷評された「ロッキー5」でさえ、この「クリード」におけるロッキーの成長の為には必要なステップだったのだな…と「クリード」が作られた事により、ロッキーシリーズ全作の作品評価が上方修正されるような素晴らしいリブート作品であったと思います!

個人的には「クリード」の続きは作らなくても良いんじゃないかな…とも思いますが、ミッキーよろしくロッキーの命が途絶える瞬間までこのシリーズが続くのもまた良し!と思える、ロッキー最新作でした。

2015年、最後に劇場でこの作品を観れたのは本当に良かった!


エイドリア〜ン!