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クリード チャンプを継ぐ男のwigglingのレビュー・感想・評価

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ロッキーシリーズは1作目をTVで観たくらいかな。たぶん鼻クソほじったりしながら。それなりに感動したと思う。そんな不埒な輩ですら嗚咽を漏らしてしまうほど素晴らしい作品でした。

本作は『ロッキー』を現代風にリメイクした作品と言って良いのではないかな。あの頃のようにシンプルに生きるのが難しい今だからこそ、偉大な先人たちが生きた時代に立ち返り、自分はどう生きるべきなのかを問い直す物語なんですね。

アドニスにとって、父アポロの息子であることは呪いでしかなかったんだと思う。呪縛から逃れるために地下ボクシングを試すも、そんな半端な事では無理だとわかる。そして選んだのは父が立ったあの場所に立つこと。そのためのトレーナーはロッキー以外にありえない。
プロジェクターとスクリーンの間に立ち、父の姿を自分に映しながらシャドーすることでその決意を表現するシーンの凄さ。

本作はスタローンが自らの死を語り始めているのも注目すべきでしょう。
明らかに次世代に手渡そうとしている。それは物語の上だけではなく、映画製作自体も若き映画作家たちに道を譲っている。そしてこんなに素晴らしい作品が生まれたのだから、そんなの感動しない訳がないよね。

これからのスタローンが一人の役者として、何を語っていくのかを見守る所存です。