世界のタナカ

クリード チャンプを継ぐ男の世界のタナカのレビュー・感想・評価

4.0
やってることは『フォースの覚醒』や『ジュラシック・ワールド』と同じく、レジェンドの継承、そして換骨奪胎である。新しい世代が、映画史上の伝説を引用し、乗り越えようとする。その挑戦そのものが、語られるストーリーとぴったり重なる時点でもう感動してしまう。

カメラが動きすぎたり、被写体と近すぎたりする今風な演出にはどうも乗れないな、なんて思ったりもしたのだけれど、かつてのロッキーがエイドリアンに語ったあの宣言をなぞるように、主人公がリングに立つ理由を表明してからはスクリーンが涙でかすみっぱなし。黒人である主人公のヒップホップ、FKA twigsラインのヒロイン、そしていまだフィリーソウルなロッキー、という音楽的なコントラストもよかった。