いやーよかった。
とてつもなくよかった。
ストーリーというよりも、全体を通して重厚感のある人物描写、音楽、盛り上げ方等、演出が素晴らしかったと思う。
主人公アドニスがなぜボクシングをするのか、自身にとってもこちらにとっても明らかになるシーンではいよいよ涙腺がおかしくなり(それまでにもすでに数回泣かされていたんだけど)、畳み掛けるように試合後のラストシーンでこれまでロッキーシリーズで見てきた思い出が一気に込み上げてきて昇天。
シリーズで毎回のように出てくるルーティンみたいなシーンがロッキーにはいくつかあるけど、今回それが出てきた時には今までとは明らかに意味合いが違っていたりして、ニンマリできるものもあれば、感慨深くてグッと来るものもあったり。そういった数々のオマージュから、過去作を最大限にリスペクトした丁寧さを感じたし、これなら古くからのロッキーシリーズファンにとっても文句無いのでは。
これを越える映画を今年観られるのか・・・年初から燃え尽きました。