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クリード チャンプを継ぐ男のNのレビュー・感想・評価

4.5
実はロッキーシリーズは未見。きっと前作を見ていればもっと楽しめたんだろうなというオマージュらしきものはありつつも、最高に楽しめる作品だった!
とにかく熱く、熱くなれる、そんな作品。
この映画は試合の敵との闘い、父親の伝説との闘い、二世だと自分のことを呼ぶ世間との闘い、ロッキーの抱える病との闘い、そして自分との闘いが描かれている。
中でも、ロッキーとアドニスが”共に”自分の敵と戦う、かの有名なテーマが流れるシーンは熱くなれたし涙が止まらなかった。
その前のシーンでバイクのガキが『クリードの息子なんだって?』と聞き、『ああそうだ』というアドニスの答えに対して、『そうか』の一言だけ返す。そして、ロッキーを応援しにアドニスの後ろをついて行くのが最高だった。世間に二世やらベイビーだと言われていたのに、彼はたった一言返してバイクで走り去っていく。アドニスにとってこの返事は不意を突かれたと思うし、心の助けになったと思う。
そしてなんと言っても、やはりラストの試合のシーン!
まさしく”自分との闘い”に勝ちに行くクリード。最終ラウンド前で、ロッキーの励ます言葉が本当に感動した。鏡で見た自分に打ち勝つんだ。そして、かれは立ち上がり、クリードという名を自分のものにし、プライドを守ったんだ。それが観客、そしてライバルをも認めたんだ。
自分を奮い立たせたい時、是非とも見たい作品。リピート確実です。
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