矢吹

クリード チャンプを継ぐ男の矢吹のレビュー・感想・評価

4.2
お前は特別か?
なんども倒され立ち上がり、その時にわかる。

ロッキーは相変わらずお金になりますね。
そしてついに明かされる3戦目の秘密。
知りたくなかったけどなあ。ご子息がしつこく聞くからさ。まあいいや。ブラックパンサーに免じてね。

今までのロッキーと比べてスタイリッシュすぎてびびる。
ブラッキーなイカしたおしゃれなミュージックとか倒れた時のカメラワークとか、選手紹介とか。
コンランの登場は痺れた。改めて紹介する感じのやつ。
あと中盤での試合をリングの内側でワンカット。臨場感がすごい。
伝統と挑戦が絶妙。

父親のようになれるのか、とともに。
自分を証明する。恋愛をする。
しっかりと現代ナイズされたロッキー。
鳴る音楽のいちいちがあのテーマに聞こえてきました。頭おかしいから。
ロッキードランカーなので仕方ない。

毎度の見どころは、ロッキー2を彷彿とさせるダッシュ。クリードならではのオリジナリティも感じて最高でした。
フィリーの男になってんじゃん。

そして、ロッキーとクリード、2人の男の戦い。テーマと練習のモンタージュ。血湧き肉躍るなあ。
女は脚にくるから気をつけて。ミッキー直伝も泣けるよな。

試合への流れも完璧。入場曲もみんなヒップホッピーでかっこいい。
ストリート育ちのミスターアメリカ。
ロッキーとアポロのハイブリッド。
演出も音楽も全体的にロッキーとアポロの塩梅が美味い。

そして最後に持ってくるあのテーマと階段のシーン。使い方がせこい。
ここぞとばかりに。
随所におしゃれなロッキーリスペクト。その上で、この映画が今までのロッキーシリーズの魅力をも引き上げてくれる。とんでもねえ相互作用。

わたくしも幸運のトランクスとナイキのパーカーが欲しいところです。あとトラの目。
まずは鶏を捕まえるところから始めよう。

ちなみに続編は劇場公開を逃してしまいました。
「今日が全てだ、明日はないぞ」
身に染みる。
矢吹

矢吹