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エイリアン:コヴェナントのhorahukiのレビュー・感想・評価

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)
3.6
見てきましたよ!!
『プロメテウス』を見て期待してた方向と逆に進んで行っちゃって正直ガッカリ…。今回は最初からエイリアンの映画なのに、エイリアンが添え物みたいな扱いになっちゃってるんですよね…。

基本的には1作目をかなり意識した展開なんですけど、他のシリーズを思わせるシーンも色々加わってて、シリーズファンには嬉しい作りになってます。前作の流れを汲んでエイリアンの起源に迫っていくんですけど、あ〜そっちか…と。前作から匂わせていたことなので順当な流れだし、やりたいことはわかるんですけど、エイリアンが薄っぺらく感じちゃいました。でも、全然面白くないというわけではなくて…これエイリアンじゃなかったらもっと楽しめたかも(笑)

生命を創造することとはどういうことなのか。創造する側、される側の視点を深堀することで双方の考えや意識の違いに焦点を当てて「生まれた意味なんて特になくて、作ったやつの自己満足に過ぎない」という感じで、神の存在や生命の神秘を徹底的に否定していく。そして、生命を創造することの責任や罪と罰。それをエイリアンを通して描いたのが本作かな〜と思いました。前作でも、デヴィッドの「なぜ人間はアンドロイドを作ったのか」という問いに対して「作れたから」という返答が意味深でしたしね。生まれたことに意味を求める創造される側と、能力的に作れたから特に意味もなく作った創造する側っていう感じ。

今作では、ついにエッグ→フェイスハガー→チェストバスター→ゼノモーフの流れが出てきます。フェイスハガーが飛び出すあたりはやっぱりワクワクしちゃいますね。エイリアンも原点回帰なのかビッグチャップに近い見た目。でも、1作目で感じたような恐怖は完全になくなってしまってたのが残念です。それと、これ結局次はあるんですかね〜?あったらもちろん見に行きますが(笑)

あとファスベンダー×ファスベンダーのキスシーンが見れるので、ファンの方は今すぐ劇場へ!
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