やはり今作もエイリアンというよりはアンドロイドが主人公の話なんですよね。おなじみの成体は登場するものの、やはり"エイリアン・シリーズ"を期待した人には物足りなさが残るのではないでしょうか。
でも僕はこのシリーズを"創造"に取り憑かれたリドリー・スコットの旅の一部として、めちゃくちゃ楽しんでます!
『エイリアン』と『ブレードランナー』は同じ世界の物語であることが示唆されていますが、つまりリドスコ御大が本当に描きたいのは"創造主"と"被造物"を通して人間を人間たらしめるモノは何かを考察する、極めて哲学的なテーマなんだと思います。
そしてこのテーマに取り憑かれたリドスコは、ほとんどこの映画のアイツまんまですよね!?
「ブレード・ランナー」までをも取り込み、拡張したユニバースで創造主と被造物の物語を生み出す"神"になろうとする御大。どうか、永遠の命を手にしてこの狂った旅を続けて欲しいです…。