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前作プロメテウスから続くエイリアン誕生の想像を絶する真実を描いたSF作品。
人類初の大規模な宇宙への移住計画の為、滅びゆく地球を旅立った宇宙船コヴェナント号は、コールドスリープ中の2000人の入植者を乗せ、移住先の惑星オリガエ・6を目指していた。その航行の途中、大事故に見舞われたコヴェナント号は女性の歌声が混じった謎の電波をキャッチし、発信元である惑星へ向かうのだった…
『絶望の、産声。』
かなり心配していましたが、納得のいく内容でしたよ。アンドロイド、エイリアン、ウェイランド社、エンジニア、人類、常にエイリアンを中心とした視点で描かれてきたシリーズの原点の謎がとても興味深かったですね。
初作エイリアンから続くダークな雰囲気と、暗闇から迫りくる未知の恐怖はもちろん健在です。このシリーズに登場する人間達は、実に素晴らしい怖がり方を見せてくれる。訓練された勇敢な兵士こそ、その瞬間まで生き抜いているが、コヴェナントの乗組員の様なただの船乗りには、未曾有の事態に得策も多くは無く回避すら出来ない。全てが謎のまま起こるので、守るべきものが無ければ戦闘能力の低さに自らの命を最優先してしまう。故にエレン・リプリーの存在感は計り知れないものだと分かる。
神→人類を含めた多類生物→アンドロイド→エイリアンの流れで創り上げられてきた生物の、好奇心の産物となる創造種が神の想定内でおさまっていたのか？
旧約聖書で神が最後に造ったとされる人の他に、エンジニアやエイリアンの様な種は含まれていたのか？
など今作の登場で更に深まった謎とエイリアン愛が自分の胸には植えつけられましたよ。
1回目 9/15
2回目 9/24
