この映画は最もartに接近したエイリアン映画になるはずだった。
アンドロイドという人工物がエイリアンを設計し描き出す。artとdesignを端的に説明、視覚化し、観客は不気味でありつつも神秘的なそのクリエイションに驚く映画になるはずだった。
リドリー・スコットはエイリアンを分かりやすく解体し、どのようにデザインされたかだけを丁寧に見せるべきだった。これだけ愛されたクリーチャーなのだからリドリー・スコット自身がもう一度その意味を与えるようなこと、つまり恐怖のリデザインをするべきだったと思う。
無重力状態が全く考慮されてないクローゼットみたいな宇宙船のインテリアは全くもってナンセンスだし、小型船上で丸見えのエイリアンとのバトルシーンなんて誰が観たいんだよ本当に安いニーズに応えてきたなあと。。