J四郎

エイリアン:コヴェナントのJ四郎のレビュー・感想・評価

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)
3.6
「プロメテウス」の続編で、エイリアンの前日譚第二弾。
子供の頃に観て衝撃を受けた第一作からはや40年!えっらく長く続くこのシリーズ。前作もそうだったけど最早、神話の領域に入ってきている。あとR15なのでグロ要素もそこそこアリ。

冒頭から印象的だったけど、ついにアンドロイドが主役みたいなもんになってる。今回もマイケル・ファスベンダーが演じてるけどエイリアンをも超える存在感と異質感を醸し出しておる。ほとんど彼の独壇場です。

後半からの展開が特に印象的。本来主役のはずの人間どもなんぞエイリアンのエサくらいにしか思ってない映画だな。主観がアンドロイドとエイリアン側に乗っ取られてるかんじだ。
エイリアン誕生!の瞬間は人間サイドには最悪のシーンなのに感動的な音楽が流れてるし。ま、エイリアン神話としてみれば勝利の瞬間だろうけど、オイオイそれどないやねん!と笑ってしまった。

内容としても前作と同じ事を繰り返してる印象。相変らずこのシリーズに出てくるクルー達はアホ揃いですねぇ~。「プロメテウス」の調査隊もバカだと思ってたけど、今回はそれ以上!
未知の惑星なのに防護マスクすらせず突撃する姿は実に勇敢です。お前らどんだけカジュアル気分やねん!と突っ込み入れてしまったよ。
当然、危機的状況に陥るとパニくるわでコイツらホンマにプロか?もうここまで来ると鉄板ギャグですな。

とまあ、相変わらずツッコみどころばかりで細かい事を気にしだすと止まらない。ただSFとして視覚効果はやはり良いし、ホラーとしては楽しいので(一作目から同じ事を繰り返してるだけとも言えるが)深く考えないで観る分にはいいのかも?
となると神話要素を入れたなら、もっと緻密にせんかいと思わんでもないが・・。

個人的にはそこそこ楽しめたけど、これは劇場で観るまでもないって印象。レンタルで良かった。エイリアンシリーズなら全部観てる人、またはファスベンダーファン以外は特に観なくて良いかな?
J四郎

J四郎