バズプラスちゃん

エイリアン:コヴェナントのバズプラスちゃんのレビュー・感想・評価

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)
2.0
久々にリドリー・スコット先生がガッカリ作品を。あまりにも酷いでネタバレしてもまったく損にはならないと思いますが、それでも楽しみにしている人たちのためにネタバレなしで(笑)。

・プロメテウスは大きな意味を持つ作品
エイリアンシリーズのマニアは「プロメテウス」のデキを批判する傾向にありますが、それでもエイリアン1~4で知ることができなかったエイリアンと人類誕生の秘密が一部判明したし、大きな意味を持つ作品でした。一連のシリーズなのかで重要な作品に仕上がったのは事実でしょう。

・どんどん幻滅していく
しかしながら、プロメテウスの後日を描いたコヴェナントは「プロメテウスの持つディープな世界観と公式設定」をよりディープなものにするどころか、軽くて陳腐なものにしてしまいました。新事実が判明するたびに陳腐さが増し、どんどん幻滅していきます。

・エイリアンが迫る恐怖が皆無
なにより物足りないのが、エイリアンが怖くない点。1979年に公開されたエイリアン1をいま観てもしっかり恐怖感があるのに、今作のエイリアンはどこか貧相で、迫りくる恐怖感がない。くるぞ、ぐるぞ、くるぞ! というエイリアン迫りくる恐怖がありませんでした。