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山の音のseishirowのレビュー・感想・評価

山の音(1954年製作の映画)
4.0
高校の時に読み耽った川端文学。これは代表作の映画化。でも掌・短編の方が記憶にあり山の音の内容はあんまり覚えてなかった。そもそも高校生には味わう事はそれなりにできても深く理解や共感ができるわけもなく…。
映画には山の音に関しては出てこず、好々爺っぷりが強調されているに留まる。原作を端折るのも仕方ないが…義父は一人の男ではなくなっていた。それでもよく笑う原節子だが悪い亭主でほんとに気の毒。彼女の浮き沈みと義父の気遣いが十分に心に染みる作品だった。
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