ネムル

山の音のネムルのレビュー・感想・評価

山の音(1954年製作の映画)
4.7
ちょー怖い。嵐のシーンなんて、特に。
登場人物にしゃべらせているなか、フレームの外の人物が動き、その影の動きだけが映される。
一見は平穏な日常の外にある淀み、踏み込みすぎない節度をもって、そのどろどろした闇が次第に強調される。
苦笑なのかハニカミなのか、上っ面の作り笑顔か単なるダイコンか、こんなに怖い原節子はなかなか見れない。さながら能面役者のようですらある。
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