映画は遠い過去のはなし

山の音の映画は遠い過去のはなしのレビュー・感想・評価

山の音(1954年製作の映画)
2.8
2018年1月7日

原節子ってそんなに綺麗だとは思わないけど、スクリーンで見せる笑顔、立ち振る舞いは、不思議な魅力というかオーラを感じてしまう。

川端康成同名小説で鎌倉を舞台に家族内の醜い部分が成瀬監督らしく淡々と抑えた演出で描かれていて、特に舅と嫁の微妙な心の機微や舅の信吾の心の内にある願望が何らかの象徴や隠喩的に描かれていたりと、何回か観るとさらに味わい深い作品に思えるかもしれない。