最近鑑賞した『めし』『晩菊』に次いで上原謙が最低な役回りを演じていて笑う。血も涙もない上原謙に対して上を向けば鼻血、下を向けば涙の原節子が不憫。原節子からしたら心の拠り所である山村聡の立ち位置が客観…
>>続きを読む成瀬の家庭内地獄映画、その地獄の番犬・上原謙がやる気なさそうに素で鬼畜さを光らせ、殺人級ピュアネス節子と真の地獄の魔王・山村聰による人当たりの良い悪魔が自分達の世界だけでキラキラする中へ、巨大な赤子…
>>続きを読む横暴な夫にひたすら耐える原節子の被虐的な姿を通して彼女に本来備わっていないはずのエロスを醸し出して川端康成ワールドと自分の世界との調和をはかる成瀬演出の見事さ。でも夫を演じる上原謙があまりにも怖すぎ…
>>続きを読む本日の巣ごもり鑑賞。
川端康成原作。
鎌倉で裕福で不自由なく静かに暮らす老夫婦と息子夫婦を軸に、迫り来る老いと家族の軋みを描いた原作。
原作では、それぞれの深層にある心理が、ふとした出来事で滲み出た…
山村聰の老けメイクの手の凝りよう。終始「ニコニコ」を強いられる原節子は「東京物語」ほど感情を抑制せず、上原謙を見つめる顔などモロ仏頂面で素晴らしい(山村聰が「緒ずれ」のつまらない話を延々に聞かせると…
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