ぶちょおファンク

劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーションのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

1.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★2 中盤★1.5 終盤★1.5

吹替にて鑑賞。

テーマ曲がビョークでして、
彼女の楽曲の世界観に合わせたオープニングとエンディングはかなりダークで尖っており、
本編は比較的ほんわかしてるけど、ヨーロッパらしいつくりです。

児童書や絵本を読むような幼少期ではなかったので(漫画ばっか読んでた(笑)
『ムーミン』は概要とアニメの「ねぇ〜ムーミン こっち向いて♪」って歌を知っている程度で、
今回ムーミンの正式名称が“ムーミントロール”だというのを知り、
やたらフルネームで呼ぶのに違和感があり、
たとえるなら“のび太”のことをみんなが“野比のび太”って呼ぶ感覚に近かった。

クオリティーはそうでもないけど、
平面と立体の中間くらいのフェルトで作られた人形での世界観は面白かったです。

基本この物語ってムーミン谷の見知ったキャラたちではなく、
ムーミントロールとスニフが冒険の旅に出て、
旅先でスナフキンやスノークのお嬢さんらに出会って一緒に…
って流れのはずで、つまりは初対面なんだよね?

なのに途中でスノークのお嬢さんが落としたであろう“足環”を危険を冒して拾ったり、
しかもその足環を拾う理由が「スノークのお嬢さんが探している違いない」っと忖度し、実際そうやったんですが、
もしかしたら元彼にもらった足環がイヤで捨てたかもしんないのに…
とか考えるヤなオトナです。

旅の帰り道で荷物が重く文句を言うスニフに対してスナフキンが
「ぼくらにいま必要ないものは時には捨てる方がいいんだ」と言い、
スニフはテントやフライパンを谷底に投げ捨て、
「どうだい?楽になったろ!」
っとスナフキンが如何にも人生哲学的な教訓を言ったかのように聞こえるけど、
物を置いていくならまだしも投げ捨てるのはアカンやろ?下に誰かおったらどうすんねん…
とか考えるヤなオトナです。

んでその流れから谷に石ころを落として遊ぶ“石ころがし”をするという…。
まっこのあとにそれなりの反省をするとはいえ、
この一連のムーミンらの行動には疑問符しかなかった。。。
けどここではたと気付いたんです!!!!!

ムーミンらは主人公として倫理観等の『模範』のような存在ではなくごくごく普通の存在でしかないんだ!
普段われわれヒトが何気なくしている行動も誰かや環境や地球にとっては迷惑行為なのかもしれず、
これはヒトという存在に対しての痛烈な批判!!
ちょっとつまんないと思っていたけどコレは意外とオトナ向けの皮肉な作品かも?っと!!

そう考え観てたんですが…。

一行はムーミン谷への帰路に疲れたのでひと休みでお店に寄り、
ソーダやノートやズボンや装飾品を買おうとするんですが、
誰ひとりとしてお金を持っていないのに気づく…。
いやいやコレもニンゲン批判の流れでしょ?
しかし無銭での買い物の解決方法が意味不明で、
痛烈な批判はオレの深読みでしかなかった…。
ここのくだりをバカなオレでも理解できる説明が可能なかたはコメントしてください!!


確かにちょっとした大人向けの環境問題の提起はあるけど、
最終的にこの作品でもっともテーマとして訴えかけられたのは
『ホーム・我が家・故郷』
に対しての想いくらいのもんかな。

あと全然関係ないけど観てて
恋は彗星みたいなもんで、
愛は惑星みたいなもんやなぁ〜…
っというのを思いついたのは良かった♪(笑


2018年136本目(データなし含め137本目)