めかぽしや

あえかなる部屋 内藤礼と、光たちのめかぽしやのレビュー・感想・評価

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豊島(てしま)美術館へ行ってから
本作を観ようと思いつつ数年が経ってしまいました。

豊島は直島と共に3年に1度開催される
瀬戸内国際芸術祭の会場(島)の1つです。
豊島には豊島美術館の他にもインスタレーションは多数あります。

豊島美術館は母型と言われる
真っ白のドーム型をしていて
すべすべしている床の至る所から
水が1滴1滴湧き、
粒が水溜りになり
大きくなった水溜りは低い場所にながれ
穴に入っていきます。
そんな光景をみているだけで
癒され、いつのまにか時間が過ぎてしまう
そんな空間です。

その母型の作者の内藤礼さん。
監督の中村祐子さんが2年間アプローチしましたが、結局内藤さんの姿は映画には登場しませんでした。

本作は内藤礼さんのドキュメンタリーではなく監督が母型と接し感じたものを構成した監督主観のドキュメンタリーだと思います。

母型に集まった年齢も職業も様々な5人の女性たちが纏まり発言し言葉が流れていく様は
母型の中の水の流れに例えられるのかな。



豊島美術館を知るには良いですか
あの空間を実際に体験したほうが数倍も良いですよ!
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