あきしげ

アリスのままでのあきしげのレビュー・感想・評価

アリスのままで(2014年製作の映画)
3.5
リサ・ジェノヴァの小説を映画化!
アカデミー賞で主演女優賞を含め、
2015年度における主要映画賞、
世界三大映画祭の主演女優賞受賞!

主人公アリスはコロンビア大学で言語学科の教授。
誰よりも賢く何不自由ない完璧な人生を送る女性。
それがアリスで彼女には夫と3人の子供がいます。

だが、そんなアリスを襲った突然の病。
若年性アルツハイマー病で家族性遺伝。
非常に珍しい症例であったアリスの病。
家族性遺伝ゆえに進行のペースは速い。
発症が分かってから一年で別人になる。
その過程を如実に表現した本作は良作。

アリスを演じたジュリアン・ムーア。
偉業を果たしたジュリアン・ムーア。
素晴らしい演技ジュリアン・ムーア。

5度目のノミネートで念願のオスカーを獲得。
それほどに本作の熱演に納得ができるだろう。

冒頭でみせた自信にあふれた女性アリス。
病により徐々に失われていく彼女の尊厳。
終盤でみせた表情には素朴な女性アリス。

彼女だけじゃなく家族も複雑な心情。
夫でガンの専門医でもあるジョンは、
終始まで気丈に振る舞っているけど、
最後に見せた失った悲しみを表現し、
長女アナは人工授精で妊娠するけど、
検査で彼女も可能性があると知って、
次女のリディアは当初反発するけど、
母の病によって絆を取り戻していき、
長男のトムは母のスピーチを記憶し、
あの頃が戻らない事に対して嘆いて、
アリスの病で家族の関係が変化した。

一番辛いアリスは究極の選択を用意する。
それは悪化する前に対する独断での決意。
だが、幸いか病によって彼女は忘れます。

あれだけ賢かった女性が頼りなくなっていく。
観ている側としても非常に心を痛む場面です。
だけど、フィクションじゃなく現実にある事。
この状況に直面している人は少なくないです。

それでもアリスは生きていく。
例え、記憶を失ったとしても、
彼女は「愛」だけは忘れない。

それこそが「アリスのままで」彼女は生きていく。

RE-168