cappuccino

アリスのままでのcappuccinoのレビュー・感想・評価

アリスのままで(2014年製作の映画)
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つらい。考えてしまうね。

言語学者として活躍するアリス(ジュリアン・ムーア)。ところが若年性アルツハイマーにかかってしまう。毎日少しずつ病気を実感しながら、家族の助けを借り症状と向き合っていくアリス。

決して暗い雰囲気の映画ではないのだけど、
家族それぞれの反応、症状の描写を見ると
自分に置き換えてしまってこわくなったりつらくなったりしてしまう。
家族のアリスに対する距離感はそれぞれだけど
基本的には優しさにあふれていて
そういう環境で過ごせるアリスはいい方なんじゃないかなと思ったり。
それまでのアリスの誇れる人生があり、経済的な余裕があるからこその環境。

ジュリアンムーアがすごい。
自分がこういう役をやって感じたことがなんだったのか気になる。
そういうインタビューどこかで見た気がする。

自分が忘れていることを自分でわからない状態ってどんな感じなんだろうとやっぱり考える。
わからないから、なんでもないのかな。
それを見守らなきゃいけない周りはとても悲しいけど、
それでもアリスが生きてきた時間があるから、
本人は忘れてしまっても周りはそのことでアリスの介護ができたりするんだろう。
でも映画の中の家族みたいにそのまま優しさで返せるとも限らない。
クリステン演じる次女みたいに私だったらできるだろうか。
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