Risa

アリスのままでのRisaのレビュー・感想・評価

アリスのままで(2014年製作の映画)
3.5
映像:⭐️⭐️⭐️
音楽:⭐️⭐️⭐️
ストーリー:⭐️⭐️⭐️
泣ける:⭐️⭐️
笑える:
怖い:
ためになる:⭐️⭐️

涙…😭😭

【あらすじ】
言語学者のアリス。最近簡単な言葉が出てこないことに違和感を感じ病院に行ってみると、若年性認知症と診断された。
薬で進行を抑えようとするものの症状は悪化し、ランニングから家に帰る道がふと分からなくなったり、トイレに行くことも段々と困難になっていく。
いつか本当に辛くなった時には自殺したい、でもその頃の自分はそのことさえ分からないなってしまっているかもしれない。
そう考えたアリスは、将来の自分に向けてあるメッセージビデオを作る。

【感想】
メイジーでのしっかり者のお母さん、ハンニバルでの知性溢れる捜査官とかとか、ジュリアン・ムーア=聡明で強い女性!ってイメージ。

本作で演じるアリスという役も、平日は言語学者として第一線で研究・大学講義をする一方で、休日には家事やランニングに勤しむ、これまた聡明で強い女性。

なのにそのパーフェクト像がどんどん崩れていく。

簡単な単語が出てこない、自宅近くで迷子になる、トイレに行けなくなる、娘の名前が分からなくなる…

症状が急速に進行して、でもまだ冷静な部分はあるから、自分が自分でなくなっていくことに恐怖を感じている段階のアリスはとても痛々しい。

自分が自分でなくなっていく、とは言ったものの、映画の原題は"Still ALICE"。

頭が良くて美しくてスタイルが良くて、家では良いお母さん、職場では聡明な教授だったアリスは、それらを失ってもなお"アリス"のまま。

そのことに気づいていたのは、映画の中でただ1人、リディアだったかもしれない。
Risa

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