ぬま

アリスのままでのぬまのネタバレレビュー・内容・結末

アリスのままで(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

コロンビア大学で言語学を教えていた
50代のアリス。

ある時、
講義中に単語が思い出せなくなったり
ランニング中に大学の敷地内で
迷子になったりといったことが続き
神経科の先生を訪ねたところ
若年性アルツハイマーであるとの
診断を受ける。

さっき挨拶をしたばかりの
息子のガールフレンドの
名前も顔も覚えられなくなるアリスに
家族の彼女を見る目が
段々と変わっていく。

アルツハイマーの症状で
日常生活にも支障が出てしまっていると
感じたアリスは、携帯のメモ帳に
「あなたの娘の名前は?」
「あなたの住んでいるところは?」
「あなたの生まれた月は?」
「質問に答えられなくなったら
パソコンの【BUTTERFLY】の
ファイルを開くこと」
と打ち込み、自分のパソコンに
動画でメッセージを残す。

「青いランプの乗った棚の
1番上の引き出しの中に
【水で全部飲むこと】と書かれた
薬の瓶がある。少し量が多いけど、
頑張って飲むの。
誰にも知られないように」

撮った動画を【BUTTERFLY】の
ファイルに入れたアリスは
引き出しの棚に薬の瓶を忍ばせる。

自分が自分でいられる時間が
限られていると思ったアリスは
主人に「休暇をとって旅に出たい」
と伝えるが、主人の仕事の都合で
叶わぬ夢となってしまう。

アリスは、アルツハイマーになっても
次女とはよく
Skypeで通話をしていた。

その日、
主人は早くから仕事に出ており
お手伝いさんはまだ来ておらず
家にはアリスひとりきりだった。

「彼氏の撮ってくれた写真の
URLを送るけどダウンロード出来る?」
との次女の問いに「出来る」と
返事を返すアリス。

通話を切って、
次女から送られてきた筈の
URLを探すが見当たらない。

色々なファイルを開いてみていた
アリスは【BUTTERFLY】の
ファイルを開き、動画を再生してしまう。


---------✁︎ キリトリ線 ✁︎--------


○好きなところ
・【BUTTERFLY】の動画ファイルを
みたアリスが、言われていることを
実行しようとするけど
ひとつの単語しか記憶出来ず
なかなか遂行出来ないところ。
・アリスの届けたかった
「アルツハイマーか進行した
自分の未来」に動画再生されなくて
よかったなあ、てところ。
・自分が自分でなくなる、
記憶がなくなるということの儚さ。
・主人は大きな病院へ赴任が決まり
アリスの介護をすると言ってくれた
次女へ「君は僕よりいい人間だ」
と伝えるところ。
・家族がみんな優しいところ。

○あまり好きじゃないところ
・どんどん変わっていくアリスを
主人はもう見たくなかったのだろな。
仕方ないことではあるけど
お互い悲しい。
ぬま

ぬま