バナバナ

ボーダーラインのバナバナのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
4.2
超法規的措置
麻薬カルテルの大ボスだったら、ロケットと水爆以外は、金の力で何でも出来るのでしょうね。

ベルチオ・デル・トロの役は、元コロンビアの検事と言ってたし、
ジョシュ・ブローリンの役と共に、若い頃は理想を追っていた人だった様に思います。
「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ」
の言葉がありますが、この二人は長く麻薬捜査の仕事に浸かっていた為に、どっぷり飲み込まれてしまったのでしょうね。
でも、私も、家族がそんな目に遭えば、そっちの方に簡単に行ってしまうと思いますが。

解せなかったのは、ああいう事をやるんだったら“命を捨てて”の覚悟だと思うのですが、なんで法的免除を期待したのかな?というところと(やっぱり、ただの悪い奴?)、
大ボスなのに、家に私兵が全然居なかったのも気になりました。

エミリー・ブラントは、怒り顔や、のん兵衛の役のイメージが強かったのですが、本作のFBIの捜査官が、これまで演じた役の中で一番きれいに見えました。
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