トランスマスター

ボーダーラインのトランスマスターのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
5.0
(原題: Sicario)※スペイン語で殺し屋の意味

エミリー・ブラント(オール・ユー・ニード・イズ・キル)演じるFBI捜査官が、SWATを伴い麻薬密売組織に急襲作戦に出る、現場では想像も絶する事件が起こり省庁間を超えた麻薬撲滅ユニットに抜擢される。その後邦題の通り国境や超法規的な行動を取らねばならない環境下で、善と悪の概念に翻弄されるストーリー。

◆良い点/注目ポイント
・この作品を観る前にFBIやCIAやDEAや陸軍非公式特殊部隊デルタフォースの力関係や予算配分を知っているとさらに面白くなります。
上記のオススメ映画は、デンゼル・ワシントンとブルース・ウィリス出演の『マーシャル・ロー』とアントニオ・バンデラスとジョニー・デップ出演の『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』この2本は必ず抑えてから視聴しましょう。

◆改善点
・日本は警察機構が、シンプルなのでわかりやすいのですが(厚生労働省の麻薬取締官や国土交通省の海上保安官を除く)アメリカの複雑な行政機関についていくのが大変です。
『ブレイキング・バッド』や『SONS OF ANARCHY』などのドラマを観るといいと思います。

◆総括
・何気ない日常の描写も最後に納得する場面もあり、重厚な良作でした。