傑作(ユージュアル・サスペクツ)を
はじめて観た時に、フェンスター役の俳優を
観て(ヤバイ、ホンモノが出てる)と思った。
犯罪歴のあるチンピラを出してリアリティを
出してんだなって思った。
そんな訳ないんだけど。
喋り方、目つき、歩き方、存在感、
そして禍々しさが、俳優のそれとは
明らかに違っていた。
20年後、その俳優はやっぱり
(ヤバイ、ホンモノが出てる)と思わせた。
その俳優の名前も出演作もよく知っている
のに、やっぱり喋り方も目つきも歩き方も
存在感も禍々しさも、尋常じゃなかった。
エミリー・ブラント好きなので、
彼女目当てで劇場で観た。衝撃だった。
ドゥ二・ヴィルヌーヴ監督作。
天才ロジャー・ディーキンスの
映し出す美しくも乾いた映像に、
ヨハン・ヨハンソンの、観る者の
逃げ場を奪うような緊迫感溢れる音楽。
凄いね。
続編も公開されるので、レビューを。
描かれるのは、凄惨な麻薬戦争。
ソダーバーグの(トラフィック)が
生易しいものに思える。
ベネチオ・デル・トロ、
そしてジョシュ・サノス・ブローリン。
そんな2人が(どんな修羅場を見てきた
んスか?)な雰囲気をまとわせる。
いや、凄すぎるだろ。