噛む力がまるでない

ボーダーラインの噛む力がまるでないのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
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イメージしてた以上に骨太で殺伐。もうレジーだけが唯一のオアシス。
メキシコ麻薬戦争の知識がある程度あった方がよりスムーズに楽しめるかなと。わたしは理解するのにワンクッションいりました。

無慈悲な拳銃の前では、法も信念も守ってくれない。
主人公はあくまで「余所者の視点」の役割だったように思う。まあ不憫ではありますが。
大人たちが妥協的に世界を平らにしたところで、子供たちが絶対に安心して暮らせるとはならない。雲行き怪しげなラストがあとを引きます。