倉持リネン

ボーダーラインの倉持リネンのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
4.4
今一番好きかもしれないドィニヴィルヌーヴ…どの作品も見たことない感じがするっていうか、一筋縄ではいかないストーリー展開が最高
時々挟まる何の意味があるんだろ?って感じの説明つかない映像が奇妙な存在感はなってて引き込まれるし忘れられない映画になるな〜って思う、真似しろって言われても出来ない🤔

ヴィルヌーヴ作品はメッセージの時も思ったけどなかなか秀逸な邦題がつくよね、、個人的には原題のシカリオ(殺し屋)は最後に知れたから良かったけど最初から「シカリオ観るぞ〜」って思ってたらここまで主人公に感情移入できなかった気がする…

メキシコ麻薬カルテルものの映画ってこの時代にこそ観るべきだなって思うけどやっぱり全然知らない世界だから置いてきぼりにされる事もあるのよね、、
その点この映画は主人公がCIAの麻薬戦争の現場を何も知らない女性で、一緒になって困惑してる感じがして入り込みやすかった
主人公の相棒?的な奴もいいキャラしてたな〜

暗視ゴーグルみたいな色味の画面になった時だけ「いや誰視点だよ」って一瞬素に戻っちゃったんだけど、それ以外は本当に緊張感すごくてドキドキしっぱなしだったし映画見てること忘れた!

この映画最大の見所でもあるベニチオデルトロ、この映画見た当時GotGくらいでしか見た事なかったんだけどもうこの役以外考えられないほどの存在感だった…怖いし怖いし怖いんだけどそこがエロいよね、、好き、、 (なおこの後、ベニチオ・デル・トロの大ファンになり全作品見漁るのでした)

何回も見たくなるような映画じゃない気もするけど、しばらく放心しちゃうようなすごい映画でした!期待して間違いない!
倉持リネン

倉持リネン