木村建太

実録外伝 ゾンビ極道の木村建太のレビュー・感想・評価

実録外伝 ゾンビ極道(2001年製作の映画)
3.8
こんなに哀しいゾンビは他でなかなか観られないであろう。まさに日本のゾンビ。和ゾンビ。

ゾンビになってもヤクザの派閥争いに利用され続けてなかなかむかつく奴らをぶち殺すに至らない小沢仁志は、弱者が強者の都合で振り回される仁義の忘れ去られた残酷な世界の犠牲者そのものであり、心の底から応援してしまう(「仁義」などというものが過去存在したのかは不明だが)。それだけに、ラストの爽やかさは素晴らしい。海のシーンも最高。爽やかゾンビ青春映画だ。
木村建太

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